2024年春。武豊騎手を背に目の覚めるような末脚でチューリップ賞を制して、桜花賞、そしてオークスへ駒を進めたスウィープフィート。その豪快な末脚は2005年の宝塚記念でハーツクライやゼンノロブロイから顔色を奪い、エリザベス女王杯でオースミハルカ、アドマイヤグルーヴを一蹴した祖母スイープトウショウを彷彿させるものだった。この夏、聖心台牧場から募集馬として送り込まれたのがそのスウィープフィートの半妹だ。
父は9年連続で100頭以上の繁殖牝馬に配合する人気種牡馬のマジェスティックウォリアー。昨年は産駒ライトウォーリアがNARグランプリ年度代表馬に輝き、ラムジェットが「ダート三冠」最初の東京ダービー馬になるなど消長の激しいダート界において確固たる地位を築き上げた。前述のライトウォーリア、ラムジェットをはじめ、OP特別3勝のアルファマム、重賞2勝のプロミストウォリアなどサンデーサイレンス系牝馬との相性が非常に良く、母父ディープスカイとの組み合わせには、大井の古豪セイカメテオポリスがいる。
募集本馬ヒーロー25は、ゆったりとした体型で美しい栗毛が印象的な牝馬。1歳6月上旬の馬体重は360キロ。4月中旬から始めた夜間放牧の疲れが丁度出る頃合いでの写真撮影となってしまったが、長めの肩甲骨周辺にはしっかりと筋肉が備わり、たわむように動く背中と理想的な長さの繫、程よい角度の飛節が、軽さとスピード感あふれる大きなストライドを実現させている。ウォーキング映像では長い着地時間を可能にする伸びる飛節の動きにもご注目いただきたい。
「人懐っこい性格は1歳時のスイープフィートによく似ています。血統的にダートかもしれませんが、軽い動きをする馬なので、あらゆる可能性を今の段階で否定したくはありません。いずれにしても多くの人に長く愛される競走馬になって欲しいです」と聖心台牧場の渡辺尚典代表が期待を込めて送り出す。
1歳6月上旬時点測尺
体高 152cm / 胸囲 170cm / 管囲 19.0cm